時をかける少女『原田知世』

原田知世プロフィール

80年代アイドルの原田知世

生年月日 1967年11月28日
芸能界入り 『角川映画・東映大型女優一般募集オーディション』特別賞
キャッチフレーズ
レコードデビュー 1982年7月5日(悲しいくらいほんとの話)
主要音楽祭受賞歴
(最優秀新人賞)
主要音楽祭受賞歴
(大賞)
ゴールデン・アロー賞
受賞歴
1983年度映画新人賞
主要映画賞受賞歴
(主演賞、助演賞、新人賞)
1983年度日本アカデミー賞新人俳優賞(時をかける少女)
1983年度毎日映画コンクールスポニチグランプリ新人賞(時をかける少女)
1983年度ブルーリボン賞新人賞(時をかける少女)
1983年度報知映画賞新人賞(時をかける少女)
1983年度ヨコハマ映画祭最優秀新人賞(時をかける少女)
1983年度エランドール新人賞※
1985年度ヨコハマ映画祭主演女優賞(早春物語)

※エランドール新人賞はテレビドラマでの活躍を含んだ俳優賞

紅白歌合戦出場回数
(2025年まで)
1回
代表曲
()内はオリコン最高順位
83年:時をかける少女(2位)
83年:ダンデライオン〜遅咲きのたんぽぽ(圏外)※
84年:天国にいちばん近い島(1位)
85年:早春物語(4位)
97年:ロマンス(39位)
97年:シンシア(25位)
他多数

※特殊な形態で発売されたのでオリコンに集計されていない模様

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目次

原田知世の芸能界入り

原田知世は、大学受験のために芸能活動を休止した薬師丸ひろ子の穴を埋めるオーディション『角川映画・東映大型女優一般募集オーディション』に中学3年生で参加し、審査員特別賞を獲得して芸能界入りを果たします。(最終のオーディションが中学3年生になったばかりの1982年4月18日)
このオーディションでグランプリを獲得したのが渡辺典子で、彼女は同オーディションの対象作品となっていた映画『伊賀忍法帖』にヒロインとして出演し、原田知世のほうは薬師丸ひろ子が主演した映画『セーラー服と機関銃』のテレビドラマ版に主演することとなりました。
しかし、『伊賀忍法帖』の公開日が1982年12月18日だったのに対し、テレビドラマ版『セーラー服と機関銃』の放送日が1982年7月5日から9月20日だったことから、原田知世は渡辺典子よりも先に注目をされることとなり、歌手デビューも原田知世が渡辺典子よりも1年半近くも早くなっています。

こういった経緯もあってか、オーディションでグランプリを獲得した渡辺典子よりも原田知世のほうが世間的に大きなインパクトを残す結果となり、渡辺典子に対しては同情的な意見もあるようです。

アイドルオーディションの一覧とその出身者
1970年から1999年までに行われた、一般人女性を対象としたオーディションや新人発掘型のコンテストの結果(グランプリ、入選者)や著名な落選者などを、この場で一気にまとめたいと思います。ただし、大学が主催するミス・キャンパスや、世界大会など...

映画『時をかける少女』の主演

原田知世を一躍有名にしたのは、SF作家の巨匠である筒井康隆が原作で、大林宣彦が監督した映画『時をかける少女』(1983年7月16日公開)です。
大林宣彦は、1982年4月17日に公開された『転校生』を手始めに、瀬戸内の尾道市を舞台にした映画を3本監督し、後に『尾道三部作』と呼ばれ人気を博します。
この尾道三部作は、尾道市を舞台にしていることはもちろん、SF的要素を含んでいることや中高生が主人公という共通点があり、当時の若者を大いに魅了しました。
『時をかける少女』は、この尾道三部作の第2作目で、もっともヒットした作品です。(薬師丸ひろ子の『探偵物語』と同時上映)

その後も『時をかける少女』は何度も映像化され、1997年には中本奈奈主演で、2010年には仲里依紗主演でそれぞれ映画化されています。
テレビドラマとしても、

1985年:南野陽子主演(月曜ドラマランドの枠)
1994年:内田有紀主演(5話連続のドラマ)
2002年:安倍なつみ主演(モーニング娘。の特番ドラマ)
2016年:黒島結菜主演(5話連続のドラマ)

と複数回放送されています。
また2006年には、後に『サマーウォーズ』や『おおかみこどもの雨と雪』などで大きな評価を得る細田守が監督したアニメ映画が作られ、彼の名を世間に知らせるきっかけとなりました。

『時をかける少女』は、1972年にNHKの子供向けドラマとしても1度ドラマ化されています。題名は『タイムトラベラー』で、続編として同年に『続 タイムトラベラー』が作られましたが、こちらは筒井康隆の原作ではなくドラマ制作陣のオリジナルだそうです。
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薬師丸ひろ子の後継者は、原田知世なのか渡辺典子なのか?

薬師丸ひろ子の実質的な後継者を決めるオーディションでは渡辺典子に敗れた原田知世でしたが、現実的に薬師丸ひろ子の後継者となったのは原田知世と言えます。
以下で示す、原田知世が主演した映画と同時上映された作品を御覧ください。

時をかける少女(同時上映:探偵物語)
愛情物語(同時上映:メイン・テーマ)
天国にいちばん近い島(同時上映:Wの悲劇)

原田知世の映画は、初主演した『時をかける少女』から3作連続で薬師丸ひろ子の主演映画と同時上映になっているのです。
一方、渡辺典子の主演映画は、

晴れ、ときどき殺人(同時上映:湯殿山麓呪い村)
いつか誰かが殺される(同時上映:麻雀放浪記)
結婚案内ミステリー(同時上映:友よ、静かに瞑れ)

と、薬師丸ひろ子と関係のない映画と同時公開で、原田知世が薬師丸ひろ子とセットで売り出されていたことがよく分かります。
このことについて、むしろ渡辺典子のほうが独り立ちしているのではないかと考える人もいるかもしれません。

では、次のデータを御覧ください。
以下は、薬師丸ひろ子がデビューから発売した4枚目までのシングルタイトルです。

1枚目:セーラー服と機関銃(映画『セーラー服と機関銃』の主題歌)
2枚目:探偵物語(映画『探偵物語』の主題歌)
3枚目:メイン・テーマ(映画『メイン・テーマ』の主題歌)
4枚目:Woman “Wの悲劇”より(映画『Wの悲劇』の主題歌)

薬師丸ひろ子は、デビュー曲の『セーラー服と機関銃』以降、4枚目のシングルまで全て自身が主演する映画の主題歌を、ほぼ同じタイトルで発売しています。
原田知世も初主演した映画『時をかける少女』以降、4枚連続で映画のタイトルと同名のシングル曲を発売しているのです。

時をかける少女(映画『時をかける少女』の主題歌)
愛情物語(映画『愛情物語』の主題歌)
天国にいちばん近い島(映画『天国にいちばん近い島』の主題歌)
早春物語(映画『早春物語』の主題歌)

※特殊な形式で発売された『ダンデライオン〜遅咲きのたんぽぽ』は除く

渡辺典子も自身が主演する映画と同タイトルの主題歌を歌っていましたが、ここまで明確ではありませんでした。
以上のことを考えると、やはり薬師丸ひろ子のスタイルを1番踏襲していたのは原田知世だったと思われます。
これ以外にも、原田知世は薬師丸ひろ子が主演した映画『セーラー服と機関銃』と『ねらわれた学園』のドラマ版にも主演しており、薬師丸ひろ子の妹的なポジションを確立していました。

銀幕からアイドルへ『薬師丸ひろ子』
薬師丸ひろ子プロフィール生年月日1964年6月9日芸能界入り映画『野性の証明』オーディションキャッチフレーズ-レコードデビュー1981年11月21日(セーラー服と機関銃)主要音楽祭受賞歴(最優秀新人賞)-主要音楽祭受賞歴(大賞)-ゴールデン...
角川三姉妹の次女『渡辺典子』
渡辺典子プロフィール生年月日1965年7月22日芸能界入り『角川映画・東映大型女優一般募集オーディション』グランプリキャッチフレーズ-レコードデビュー1984年1月1日(花の色/少年ケニヤ)主要音楽祭受賞歴(最優秀新人賞)-主要音楽祭受賞歴...

歌手・原田知世

原田知世は、1982年4月18日のオーディションで芸能界入りして2ヶ月半後となる1982年7月5日に早々と歌手デビューしています。
デビュー曲(悲しいくらいほんとの話)と2枚目のシングル(ときめきのアクシデント)は、さほどヒットしませんでしたが、自身の初主演映画『時をかける少女』の主題歌で、映画と同タイトルの3枚目のシングルはオリコン最高2位、売り上げ58.7万枚の大ヒットとなりました。
この枚数は、もっとも人気アイドルがひしめき合っていた同期デビュー組(花の82年組)の中にあっても中森明菜に次ぐレベルで、80年代アイドル全体で見ても、1980年代に発売されたシングルに限定すれば、わらべ、薬師丸ひろ子、松田聖子、中森明菜、Wink、工藤静香に次ぐ数字となっています。
※後に、小泉今日子、中山美穂、酒井法子などが、より売り上げの多いシングルを発売している。

その後も、上記した通り自身が主演する映画の主題歌を担当し、いずれもヒットが続きました。
7枚目のシングル『早春物語』がヒットした1985年には、NHK紅白歌合戦にも出場しています。
この年は、角川事務所に所属する渡辺典子、姉の原田貴和子、野村宏伸と共に志穂美悦子主演の映画『二代目はクリスチャン』の主題歌も歌っています。

その後に発売した8枚目のシングル『どうしてますか』では、突然ロックテイストの曲をダンスをしながら歌うスタイルに大幅なイメージチェンジを行い、世間を大いに驚かせました。
自分は、このイメチェンを好意的に見ていなかった人間ですが、後に菊池桃子なども同じ道に進むので、当時の女性アイドルに与えた影響は少なからずあったものと思われます。

原田知世のシングルは、1983年4月21日発売の『時をかける少女』と1984年4月25日発売の『愛情物語』の間に松任谷由実が作詞作曲した『ダンデライオン〜遅咲きのたんぽぽ』が発売されているのですが、これは一部店舗で販売されたものの、主に自身が主演するミュージカル『あしながおじさん』の劇場での販売や、同ミュージカルのパンフレットとセット販売されたもので、通常の販売ルートと異なっているため原田知世のシングルに含むのか含まないのかよく分かっていません。(当記事は含む前提で書いている)
またオリコンの集計も実質不可能な販売なため、ランク外扱いとなっています。
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ホイチョイ・ムービーと原田知世

1986年に角川事務所から独立した原田知世は、『私をスキーに連れてって』(1987年11月21日公開)という映画にヒロインとして出演します。
この『私をスキーに連れてって』は、松任谷由実が歌った挿入歌の『恋人がサンタクロース』にも注目が集まり、日本に空前のスキーブームを起こすほどの話題作となりました。
また、山下達郎の楽曲『クリスマス・イブ』が使われたJR東海のCM『クリスマス・エクスプレス』と共に、クリスマスは恋人と過ごすものという文化を日本に定着させた作品とも言われています。
ちなみに、『私をスキーに連れてって』では姉の原田貴和子と共演しています。

この『私をスキーに連れてって』の制作に深く関わっていたのが『ホイチョイ・プロダクション』というクリエイター集団で、『私をスキーに連れてって』以降、1991年までに3本の映画を制作し『ホイチョイ三部作』と呼ばれました。
このホイチョイ三部作の2作目である『彼女が水着にきがえたら』(1989年6月10日公開)でも、原田知世は主演を務めています。(第3作『波の数だけ抱きしめて』のヒロインは中山美穂)

以上のように、角川事務所を独立後も、原田知世は話題の映画で主演するなど順調な女優活動を続けていくことになるのです。

歌手としての再評価

デビュー当時はヒット曲が続き歌手としても注目を集めていた原田知世でしたが、1980年代終盤以降は売り上げの低下が顕著となり、1992年と1993年はシングルリリースがありませんでした。
そんな矢先の1997年1月22日に発売した20枚目のシングル『ロマンス』が、爽やかな楽曲で徐々に話題となり、ヒットとまではいかないものの再び歌手としての原田知世に注目が集まります。
その影響もあってか、続いて発売した『シンシア』(1997年7月24日発売)は自身が主演した連続ドラマ『デッサン』の主題歌となりスマッシュヒットとなりました。
1997年9月18日には、『ロマンス』と『シンシア』を含むミニアルバムも発売されています。

『ロマンス』も『シンシア』も穏やかな感じな楽曲でしたので、1980年代後半に行ったロックテイストのイメージチェンジは、やはり失敗だったのではないかと思います。(;^_^A

その後の原田知世

その後、原田知世は主に女優として活動し、映画にドラマにと出演を続けています。
音楽活動も継続しており、コンサートを開いたり、あまり多くはないもののテレビなどで歌を披露することもあるようです。
私生活では、2005年5月にイラストレーターのエドツワキと結婚しましたが、2013年12月に離婚しています。

私が好きな原田知世楽曲

私が1番好きな原田知世の楽曲は、

天国にいちばん近い島

です。

原田知世の楽曲で1番有名なのは『時をかける少女』(1983年4月21日発売)でしょうが、この頃はまだ歌唱力に難があったので、1年半後に発売された『天国にいちばん近い島』のほうがお気に入りです。
ちなみに、原田知世のシングルでオリコン1位を獲得したのは『天国にいちばん近い島』が唯一となっています。

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原田知世の動画(公式)

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